日本のヒップホップのジャケットサンプリングまとめ③【その他編】

音楽 | 07/25/2017
ジャケットだって立派なサンプリングソースだ。日本のラップにおけるパロディジャケットを紹介する本企画、第三弾。MURO、BUDDHA BRAND以外の作品に焦点を当てていきます。




<導〜みちしるべ〜 / KAN → Illmatic / Nas>

言わずもがな。取り上げるのをちょっとためらったくらいですね。ちなみにNasのIllmaticのさらに元が、ジェームスブラウンの「Reality」だと言われていますが、それは海外編でいずれまた。






<SUPER DEAD / DARTHREIDER → Sexmachine / James Brown>

これも言わずもがな。






<JUSWANNA IS DEAD / JUSWANNA → De La Soul is Dead / De La Soul>

デ・ラ・ソウルの合言葉であるD.A.I.S.Y. (Da Inner Sound, Y’all)=ヒナ菊の鉢が倒れているアートワーク。












<BLACK BOX / JUSWANNA → Live and Let Die / Kool G.Rap & DJ Polo>

続いてJUSWANNA。JUSWANNAはパロディジャケット作品が非常に多いので、みんなも探してみましょう。






<DO THE GARIYA THING / ラッパ我リヤ → V.A. / Do the Right Thing OST>

みなまで言うな、という感じ。タイトルからしてすでにオマージュ。ご存知、オバマ夫妻が初デートで見に行って、ものすごく気まずい空気で映画館を出たでおなじみ、ドゥ・ザ・ライト・シングのサントラ。






<B-BOYイズム / RHYMESTER → King of Rock / RUN DMC>

これも言わずもがな。宇多丸氏はこのジャケットに関して、名盤各務塾(RUN DMC編)の中で「完全に同じ配置で写真撮ったらものすごいサブたくなっちゃって、色々試行錯誤した結果あのジャケになった」と発言しています。これ大ネタの難しいところですね。










さて、いかがだったでしょうか。トラックメイカーとしても活動するDLやMUROがソウルやファンク、ジャズなどからのサンプリングが多いのに比べて、ラッパーのサンプリング元はやっぱりラッパーが多いことが見て取れます。サンプリングとはある意味、「自分が何に影響を受けたか」という宣言でもある、ということを踏まえると、このことは結構興味深いですね。それじゃ今度は海外編で!

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